設計思想

Design Philosophy

令和元年12月に文部科学省より示されました GIGAスクール構想を実現するため,上板町教育委員会では次の4つを設計思想としています。

シンプルであること。

最も重要視したのは,全く新しい環境を少しでも負担無く導入運用が可能であるか,ということです。

シングルサインオンに対応しているサービスを選択し,複数のアカウントを意識させること無く,エンドユーザが利用できる環境を構築することを心がけました。

シンプルであるということは,今後のリプレイス時の負担軽減にも繋がります。

代替手段があること。

クラスの中で1台でも端末不調がでると,授業が止まります。

不調を解決する時間すら惜しいですし,原因を探るのは,先生の本来業務ではありません。

調子が悪いと思ったら,予備端末でログインすればすぐに続きができる。インターネットにつながる環境でウェブブラウザがあれば,最低限の環境がどこにいても受けられるよう,使用できるサービスも選択しました。

どのような OS でも,ウェブブラウザからログインすれば個人の環境が構築されるため,BYOD にも対応できる環境でもあります。

クラウド利用が快適であること。

多数の端末がクラウドサービスを利用する環境では,転送速度以上に処理可能な IP マスカレード数が重要です。

クラウドサービスを利用した際に,こちらの問題でディレイやウェイトの発生ができるだけ抑えられるよう,基幹は光ファイバーとCat6aのハイブリッド構成としております。

また,サーバについても,使用頻度は高いけれども更新がほぼ無いことから,帯域低減を図れる指導者用デジタル教科書等はオンプレミスに避けるハイブリッド構成としております。

クラウドサービスをご利用頂くにあたり,十分に余裕を持ったネットワーク構築を行っています。

オープンな形式でエクスポートできること。

学校生活の中で作成されたデータは,児童生徒や先生のものです。

進学や転出により,蓄積したデータを個人の手元で再利用・活用ができないようでは,これまでの資産が無駄となり,ポートフォリオ形成に支障をきたします。

オープンなフォーマットでデータをエクスポートできる手段を持ったサービスを選択することが,文房具としての一人一台端末であると考えます。